明るい髪色を暗くする黒染め。

髪を落ち着いた印象にできる点が魅力ですが、一度黒染めをすると髪色を明るくするのが難しくなってしまいます。

そこで今回は、美容室で黒染めをする前に知っておきたい基礎知識をまとめました。

 

黒染めとは

黒染めとは、その名が表すように髪を黒くすること。

一般的には、明るくカラーリングした髪を本来の色に染めることを指します。 

薬剤は黒やダークブラウンの色みとなっており、ヘアカラー剤のほか、スプレーで一時的に染めるタイプのものもあります。

 

黒染めは髪を明るくする作用ないため、普通のヘアカラーに比べて髪のダメージが少ないのが特徴です。

 

美容室で黒染めをするときのポイント

美容室で黒染めを依頼する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。

 

まず、どのくらい髪を暗くしたいのか、具体的な希望を伝えましょう。

完全に真っ黒にしたいのか、既存の明るいカラーを少し暗めにしたいのかによって、施術方法や薬剤が変わります。

ときには、黒染め以外の方法でカラーを暗めにする提案をしてくれる場合もあります。

 

また、将来的に他のヘアカラーやブリーチを考えている場合は、それも併せて伝えることが大切です。

なぜなら、黒染めをした後では、他のカラーやブリーチ用の薬剤が正常に作用しないことがあるからです。

 

 

黒染めと暗染めの違い

美容室で髪を暗くする手段としては、黒染め以外にも暗染めがあります。

 

黒染めとは、元々明るかった髪色を黒色に近づけるために特別な薬剤の色素を使用し、暗い色調に染め上げる手法です。

ただし、ヘアカラー用の薬剤には真の黒色は含まれておらず、黒に極めて近い色を出すために複数の薬剤を混合して使用します。

 

一方、暗染めは、より暗めの色合いに仕上げる染髪の手法です。

 髪の毛の元々の色を基調とし、現状の髪色をより暗くするための染料を使って染めます。

 

黒染めは、様々な薬剤の組み合わせによって深い色を長期間キープするため、次回のヘアカラー時に色が入りにくい場合があります。

しかし、暗染めは黒染めと比べて色持ちの期間が短めで、次のカラーリングへの影響が少ないというメリットがあります。

 

よって、髪の状態や希望を踏まえて、黒染めと暗染めのどちらを選ぶとよいでしょう。

その際、美容室に相談すれば適した方法を提案してくれます。

 

 

黒染めのメリット・デメリット

黒染めの大きなメリットは、鮮やかな黒色に染め上げることができる点です。

色の持続性が高く、退色が少ないため、長期にわたって美しい髪色を保てるでしょう。

 

しかし、色が長持ちすることはデメリットでもあります。

色持ちが良いがゆえに、一度染めると長期間その黒髪が続いてしまいます。

これは、今後髪の色を変えたい場合に不利となるでしょう。

 

黒染めは、ヘアカラーをやめたい方や、近い将来髪色を明るくする予定がない方に適しています。

また、一度染めた黒髪の色調を長く維持したい人にも、黒染めをすると良いでしょう。

ただし、髪のコンディションによっては黒染めが適さないこともありますので、美容室でのカウンセリングを通じて、自身の髪質や希望に合った方法を選ぶことが重要です。

 

 

暗染めのメリット・デメリット

暗染めは、より自然な色合いに仕上がるという点がメリットです。

また、暗染めは完全に黒く染め上げるわけではないため、後のカラーリングが比較的容易になるのもメリット。

 

ただし、暗染めは時として、照明が明るい環境では、グレーやブルーの色味が目立つことがあります。

また、黒染めと比較して色持ちが劣り、色あせしやすいという点もデメリットです。

 

暗染めは、完全な黒色に染めることを望まない人や、一時的に髪を暗くしたい人に向いています。

しかし、暗染めをしてすぐに明るいカラーに変更したい場合、きれいに仕上がらない場合がありますから、暗染め直後のカラーリングはおすすめしません。

そのため、美容室で将来のヘアスタイルやカラーの希望をしっかりと伝え、最適な方法を選んでもらうこ

 

 

髪を黒く見せるほかの方法

髪の色を黒くするには、黒染めや暗染め以外の方法もあります。

 

たとえば、完全に黒に染め上げたくない場合は、黒に近い色調でカラーリングするか、自然に見えるダークカラーを選ぶと良いでしょう。

一時的に髪色を変えるスプレーやヘアワックスの使用も一つの方法です。

 

黒染めスプレーは、髪自体を染めるのではなく一時的に色を変える製品ですので、髪への負担が少なく、黒染め特有のデメリットを避けられます。

数時間から数日間だけ髪色を暗くしたいときに使うとよいでしょう。

 

また、黒色のヘアワックスも販売されています。

これも髪を直接染めるわけではないため、ダメージや後のカラーリングへの影響を心配する必要がありません。

特定の日に髪色を少し暗くしたい、またはスタイリングの際に黒髪をアクセントとして取り入れたいときに最適です。

 

 

黒染めは美容室で行うのがおすすめ

黒染めはセルフで行うことも可能ですが、美容室で染めてもらうのがおすすめです。

 

なぜなら、セルフカラーでは思いのほか、深い黒色に染まってしまうことが少なくありません。

多くの日本人が元々黒髪であるため、髪を黒く染めること自体は不自然ではありませんが、過度に濃い黒髪は、見る人に不自然さを与えてしまう恐れがあります。

 

美容室での黒染めなら、個人の瞳や肌色に最適な色味を選んで染めてくれるため、セルフカラーで起こりがちな不自然な極黒色になるリスクを避けることができます。

 

さらに、美容室であれば、黒染め後の髪のケアも充実しており、そのメリットは大きいでしょう。

 

 

まとめ

明るいカラーから黒髪への変更を考えるときには、多くの人が黒染めを選ぶのではないでしょうか。

黒染めを行うなら、セルフカラーよりも美容室で施術を受けたほうが、失敗を防げます。

美容室では、黒染めの理由や保持したい期間、将来試したいヘアスタイルやカラーに応じて、最適な黒染めの施術を提供してくれます。

さらに、ただ単に髪を黒くするだけでなく、個々の瞳や肌色に合わせた自然に見える仕上がりを目指してくれるでしょう。

黒髪にしたい、または髪を暗くしたいときには、美容室に気軽に相談してみてくださいね。